梅雨だというのに昨年とはうって変わって天気のいい日が続いている今日は、妻とふたり
で仙台市の郊外にある泉ケ岳(標高1172m)に森林浴と日頃の運動不足の解消も兼ねて
登ってみることにしました。
泉ケ岳は、登山、ハイキング、キャンプ、スキーなど四季を通じて仙台市民や近郊の人達
の憩いの山として親しまれており、私の家から近いという事もあってこれまで何度も登って
います。
朝8時半に自宅を出発してから一時間ほどで泉ケ岳に到着です。
泉ケ岳に登るコースは、子供連れなどの家族向けの「水神コース」、初心者向けの「滑降
コース」、体力に自信のある人向きの「かもしかコース」、ベテラン向きの「表コース」などが
ありますが、今日はしんどい登りの時間を出来るだけ短くして森林浴をのんびり楽しみたい
と思い、「かもしかコース」の前半をリフトに乗って登ります。
登山案内板で「かもしかコース」の道標と歩行時間を確認し、リフトの料金表をしっかりと
チェックして「リフト下駅」からパラグライダーをしている人達や麓の景色などを眺めながら
10分ほどで「リフト上駅」に到着です。
山野草などを眺めながら歩いていくと、「うさぎ平」でお孫さんを連れたおじいさんとおばあ
さんがピクニックに来ていました。
あいさつを交わしてほぼ平坦な道を行くと10分ほどで「かもしか入口」に到着です。
ここからは、標準の歩行時間で50分の勾配のきつい登りが始まります。
まずは中間点の「ひがら坂」を目指して、ただひたすら登ります。
日も射さない代わりに景色もまったく見えず風もあたらないこのコースを選んだことを少し
後悔しながら、流れる汗を拭き寄ってくる虫を手ではらい、途中下山してくる人達に励まさ
れてようやく「ひがら坂」に到着です。
ここでちょっと一休みして、今度は「滑降コース」との「合流点」を目指してまた登って
いきます。
「かもしか入口」からおおよそ一時間かかって「合流点」に到着、ようやく遠くの景色を
眺めることが出来ました。
キツイ思いをして登ってきた甲斐あって、ここから眺める景色は最高です。
山頂までは8分くらい、今までの登りを考えたら楽なもんだと歩きはじめたら、前のほうから
なにやらただならぬ話し声が聞こえて来ました。
近づいて行くと、60過ぎと思われるご夫婦が登山道に座り込んで、奥さんのほうが旦那
さんに文句を言っているようで、旦那さんのほうは興奮気味の奥さんをなだめています。
そばを通る人達も奥さんのけんまくにどうしたもんかと困惑気味で、私達も山登をしていて
こんな光景に出くわしたのは初めてでしたので、ただただビックリ!
気を取り直して登っていくと、間もなく泉ケ岳の頂上に着きました。
山頂から少し北にいったところで昼食です。
ここからの眺めは最高で、この山に来たときは必ずこの場所で昼食を摂ることにしている
のですが、晴天にも恵まれたためか先客の方々でいっぱいになっていて、座る場所を
見つけるのに一苦労しました。
お気に入りのこの場所で昼食を済ませて30分ほど休憩した後は、北泉ケ岳分岐の
「三叉路」から「水神」を通って下山します。
頂上を出発して30分ほどで「くまざさ平」に出た後は、のんびりと森林浴を楽しみながら
のハイキングです。
間もなく北泉ケ岳の分岐である「三叉路」に出て、「水神」までの緩やかな道を下って
行きます。
「うぐいす坂」を通り、花の咲いていない「お花畑」を過ぎてしばらくすると川の流れる音と
ともに人の声が聞こえてきて「水神」に到着です。
今日は天気の良い日曜日、泉ケ岳一の水場は大勢の人達で一杯で、私達は休憩も
そこそこにまたのんびりと歩きはじめました。
「水神コース」の場合は、「登山口」から「水神」までハイキングコースにもなっている
ため午後になっても結構登ってきます。
私達の山歩きもあとわずかだと思うと、登ってくる人達と交わす「こんにちは」と挨拶する
声にも自然と余裕が出てきます。
下山を始めてからちょうど二時間で「水神コース」の「登山口」に到着しました。
駐車場までの途中、野外活動センターの周辺では家族連れやグループの方たちが
テントを張ってキャンプしていたり、バーべキューを楽しんでいました。
駐車場には、朝のときより多くの車が止まっており、スキー場の上空には色とりどりの
パラグライダーが気持ちよさそうに浮かんでいました。
さすがに仙台市民の憩いの場所にふさわしく、大勢の人達が思い思いに泉ケ岳の休日を
楽しんでいました。
泉ケ岳は、それほど高い山ではありませんが、子供からお年寄りまで楽しめる立派な
「山」です。
山でのルールやマナーを守りながら、今度は秋になったら紅葉を楽しみにまた登って
みたいと思っております。
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