去年までは、地区の小学生を対象に行ってきましたが、今年は範囲を広げて、地区の
小学生が通っている小学校を対象にした体験学習を行いました。
地元の磯崎地区をはじめ、他の地区からの参加者もあり、あいにくの肌寒い天候にも
かかわらず、37名の子供さんとお父さん、お母さんが参加してくれました。
今年は、地元の新聞社(河北新報)の取材もあり、お世話をする私たちもいつも以上に
チカラが入ります。(主役は子供たちなので大人がそんなにガンバラなくても良いのですが・・・(^_^;) )
仙台農協「愛・らんど松島」での開校式の後、さっそく田んぼに移動して田植えの体験と
田植え機の実演を見学してもらいました。
お昼は、皆で植えた田んぼを眺めながら各自が持参したお弁当を食べる予定でしたが、
この天候ではそういうわけにもいかず、今年もまた室内での昼食となりました。
5月14日 |
体験学習の開校式
今年初めて参加してくれた子供さんも
大勢いました。
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植え方の説明
植え方の説明を聞いた後は、ササニシキの
苗をもらって田植えです。
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田植えの様子
はじめのうちは、水の冷たさと土の感触におっかなビックリだった子供たちも
泥んこになりながらいっしょうけんめいに植えてくれました。
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仲間のおじさん、おばさんに教えてもらいながら苗を植えています。
“小学生の父兄”をとっくの昔に卒業した私には、子供たちの素直な様子がとても新鮮です。
ヒトリ言: 隣で植えていた子供から「おじさん何才?」と聞かれ「何才に見える」と言ったら「60才」といわれて
ちょっとガッカリ(T_T)、“まだ50を過ぎたばかりだョ(▼▼)”と云おうと思ったけど、30代くらいの
若いお父さんやお母さんと比べたら、子供の目には50や60は同じに見えても不思議ではないよなと
妙に納得(^_^;) 。
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田植え機の実演
子供たちは田植え機の速さにビックリ、
お母さんたちは田植え機の値段を聞いて
ビックリ!
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泥んこになった足を洗って、昼食です。
みなさん寒い中、どうもご苦労様でした。
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田植えの体験学習の様子は、平成17年5月18日付の河北新報に掲載されました。
次回の体験学習は、6月11日にトマト工場見学とトマトのもぎ取り体験を行う予定です。
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2005年(平成17年) 【トマト工場見学ともぎ取り体験】
今日は、先日みんなで田植えをした苗の生育観察と近くのトマト工場でのもぎ取り体験を
行う予定でしたが、朝から小雨の降る生憎の空模様のために外での観察を取りやめて
部屋の中で生育の様子を聞いた後は、さっそくトマト工場のほうに移動して、工場の見学
とトマトのもぎ取り体験を行いました。
6月11日 |
温室の前で摘み取り方の説明を受けて、
さっそくトマトの摘み取りです。
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小さい子供さんは、お母さんに手伝ってもらい
ながら摘み取っています。
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ハイ、ポーズ! こちらの親子は、
トマトを持って記念撮影です。
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仲間のおばさん達も一休みして試食中です。
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「どうもごちそうさまでした」
普段は、スーパーや八百屋さんの店頭に並んでいるのを見慣れている子供や
親御さんにとっては、実際にトマトが生っているのを手にとって収穫できたことは、
とても良い経験になったことと思います。
皆さん袋いっぱいにトマトを入れて、うれしそうに帰って行きました(^o^)。
次回の体験学習は、8月13日に田んぼの生き物調査を行う予定です。
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今回は、朝から小雨模様の天気と子供たちの夏休みのため、いつもよりちょっと少ない
18名の子供さんとお父さん、お母さんが参加して干拓堤防の見学と田んぼの生き物調査
を行いました。
8月13日 |
水の中の生き物を捕まえる道具の説明
この道具は、仲間の職場の同僚がペットボトルの廃品を利用して作ったもので、
材料代がほとんどかからず、作り方も簡単なうえに捕獲率もバッチリの優れものです。
体験学習水田の近くにある海浜公園に移動して、思いおもいの場所にエサを入れた
ワナを仕掛けます。
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生き物がワナにかかるまでの間、干拓堤防の見学ということで移動したら、なんとそこに
は土地の高さを測るレベルとスタッフ(箱尺)が用意してありました。
もともと我々の仲間は農業以外に漁業や水産物販売、公務員や会社員などの別の“顔”
をもっているので、みんなが集まると結構いろんな話やアイデアが出るので普段はあまり
驚かないのですが、それにしても、実際に測量器械を使って干拓地の高さを測ってみると
云う何ともマニアックな企画?が待っていました。
スタッフ(箱尺)
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気分はリッパな測量士です(^o^)v
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目盛りのついたデカイ物差しのスタッフを見た後は、実際に海面と田んぼのところに
スタッフを立てて高さの観測を行いました。
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子供の身長を考えずに器械をセットしたので、身体を
持ち上げてみてもらうハメになりました。
体力にあまり自身のないおじさんには結構キツイです!
いつもより小さい子供さんが多いような気がするのは、私の思い過ごし
でしょうか・・・(^_^;)。
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空模様が怪しくなってきたので、測量のほうは早めに切り上げて、さっきの水辺にもどって
仕掛けておいたワナを引き上げます。
20分くらいの短い時間でしたがエサを入れたのが良かったのか、ザリガニやメダカ、
モロコなどがたくさん入っていました。
前にも言いましたが、体験学習で植えた田んぼも私の田んぼも松島湾の
一部を干拓して造られた水田です。
干拓地という地形上、川から汲んだ水を繰り返しポンプアップして使っている
関係で、山間のように決してきれいな水とは言えませんが、それでも多くの
生き物達が住んでいます。
そしてまた、海面と田んぼの高さを測ることを通じて、田んぼは海よりも低いんだ
と云う普段はあまり気にも止めずに“そんなのあたりまえだ”くらいにしか思って
いなかった干拓地の特性ということについて、 自然環境の問題とともに
あらためて考えさせられた一日でした。
次回は、10月の中頃あたりに稲刈りの体験と収穫祭を行う予定です。
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今日は、体験学習最後の稲刈り体験と収穫祭です。
昨年の稲刈りは、雨にたたられて中止になってしまいましたが、今年は、参加してくれた
子供さんたちの普段のおこないが良かったせいか?天気予報も見事にはずれて
二年ぶりに稲刈りを体験してもらうことが出来ました。
稲刈りの体験後は、私もお世話になっている“F・F磯崎”のライスセンターの施設を見学し
その後は、お楽しみの収穫祭を行いました。
10月8日 |
田んぼでは、鎌の使い方の説明を聞いた後、慣れない手付きで悪戦苦闘しながらも
イネの刈取り体験を行いました。
ところで、体験学習を通じて一番緊張するのが、稲刈り体験です。
今の子供たちは、刃物の使い方を知りません。
使い方を知らないというよりも、刃物そのものを知らないのです。
学校の教育方針や家庭でのくらし方などによるものだとは思いますが、
刃物は危険だということで子供たちのまわりから意識的に遠ざけられています。
刃物はどんな種類のものがあるのか、どんな使い方をするのか、
そしてどんなことに気をつけなければならないのかわからないのです。
もちろん危険なものを遠ざけることも大事ですが、
実際に手にとって使い方や危ないこともキチンとわからせることも
大切なことだと思うのですが・・・(T_T)。
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従弟の小学二年生になる息子です。
稲刈りする腰つきもだいぶサマになってきました。
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コンバインの実演です
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見ているほうが痒くなってきます
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稲刈り体験の後は、コンバインの実演です。
ちなみにこのコンバインは、今年我が家で借りたコンバインの上位モデル。
最新型の高速5条刈りの80馬力、価格は定価で1,000万くらいだそうで、
子供たちは刈取る速さにビックリ!見ている我々はただボウ然!
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F・F磯崎のライスセンター
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稲刈りを体験した後は、仲間のメンバーが行っている
ライスセンターに移動して、乾燥からモミスリ、玄米
となって袋詰されるまでの施設を見学しました。
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ライスセンターにある機械の中で、今回、一番注目を集めていたのが、袋詰めを終えた
紙袋を持ち上げる機械です。
こちらのライスセンターの場合は、一度にたくさんのお米の入るフレコンを使っていますが
従来の30`入りの紙袋も使っているので、ひとシーズンに持ち運びする数も半端な数では
ありません。
この機械の操作はいたって簡単で、子供たちでも大丈夫。代わる代わる、持ち上げたり、
降ろしたりと大好評でした。
ピッカピカの新品のトラクター
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お米の袋を持ち上げる機械の次に人気のあったのが
まだ、使っていないピッカピカの新品のトラクター。
男の子から女の子まで、交代で運転席にすわって
いました。
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ライスセンターの施設を見学した後は、それぞれ体験学習の感想を書いてもらい、
その後は、仲間の奥さんが腕を振るって作ってくれたお餅をみんなでいただきました。
体験学習の感想を書いているところを見させてもらったのですが
文章で書いている人や絵日記風に描いている人もいて、
みんなそれぞれ、思い出に残っていることを書いていました。
自分の子供の事業参観にも行った記憶の無い?私にとっては、
すごく感動ものでした(^_^;)。
体験学習の感想を書いています
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すごく上手でビックリ!
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みんなでお餅をいただきました(^o^)
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今年の体験学習は、5月の“田植え体験”、6月の“トマト工場見学ともぎ取り体験”、
8月の“田んぼの生き物調査”と今回の“稲刈りと収穫祭”の計4回開催しました。
屋外での作業は、天候の関係で予定通りには行きませんでしたが、なんとか怪我も
なく無事に終了することができました。
体験学習と云う仕事や学校とは違った環境のなかで、子供たちだけでなく、私たち
大人も含めて、米づくりのことや自分の住んでいる街の自然環境について改めて
考えていく良いきっかけにしたいと思います。
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稲刈り体験の様子は、平成17年10月14日付の河北新報に掲載されました。
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『おいらの田んぼ』 澁谷 啓
は、 info@oiranotanbo.comまで。
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