正月パスで初詣!
平成17年1月元旦

新潟廻りで上杉神社に初詣・・・・

  昨年に引き続き二度目の今回は、充分な下準備のもと新潟廻りで山形県米沢市にある
  上杉神社に初詣に行く計画を建てていた矢先、10月23日に新潟県中越地震が発生し、
  計画の見直しをしていましたが、12月に入り上越新幹線の復旧工事が完了する目途が
  立ったということで、当初の予定通り出かけることにしました。

  ちなみに、今年発売された切符は、JR東日本全線の特急や新幹線の自由席乗り放題
  (+普通指定4回)に、今年は函館や下田などフリーエリアが広がったためか、去年より
  2,000円高い12,000円です。(T_T)
 

今年のパンフレット

正月パスの乗車券


Maxやまびこ104号指定券

Maxとき349号指定券


特急いなほ5号指定券

やまびこ63号指定券

  12月15日正月パス発売と同時に指定券も予定通りに購入し、用意万端整え後はお正月
  を待つばかりと思っていたら、暮れも押し詰まって雪が降り、雪かきに追われながらの
  大晦日となりました。

 一夜明けた新年は、夜まで降り積もった雪道 
 の中、足元と列車の時間を気にしながら松島
 駅に向かいます。

 駅の写真を撮るのに手間取っている内に妻
 の方は、もう駅の前まで行っていました。
(^_^;)
東北本線 松島駅

  雪模様ということもあり一列車早く家を出てきたため、仙台駅では、新幹線に乗るまでに  
  時間があったので、ちょっと駅の外に出てみたのですが、こんな朝早くに開いているお店が
  ある訳も無く、早々に駅構内に退散です。

仙台駅のペデストリアンデッキも
テカテカに凍っています。
仙台駅の正面には、“東北楽天ゴールデンイ-グルス”
歓迎の横断幕がありました。

  駅のなかは元旦にもかかわらず、私達のように正月切符で旅行する人達が列車案内の
  アナウンスに促されるように、右に行ったり左に行ったり、みているだけで“人に酔って”
  しまいそうでした。(^_^;)
  
 Maxやまびこ104号東京行き(仙台駅)
 
滅多に新幹線に乗ることがないので座席は
もちろん2階です。

  仙台駅で乗る新幹線は、午前7:46発のMaxやまびこ104号東京行きで、大宮駅で乗り
  換えます。
  車内は、子供さんを連れた家族の方が何組か乗っていて、ディズニーランドにでも遊びに
  行くのか結構賑やかな雰囲気のなか、元気な子供を尻目にお父さん、お母さんだけが
  何だかお疲れのご様子、ひとごととは言いながらご苦労様です。
  
 白石蔵王駅附近を走行中、新幹線の車内から
 雪の帽子をかぶった蔵王連邦の山頂が、初日
 に照らされて、くっきりとみることができました。
蔵王連邦

 東北本線 大宮駅ホーム 
Maxとき349号新潟行き(大宮駅)
この列車の座席も、もちろん2階です。

  大宮駅では、午前9:42発のMaxとき349号新潟行きに乗り換えます。
  入線してくる新幹線を撮ろうカメラを構えていたら、若いカップルが目の前でパチリ!
  考えることは、みんな同じですね。

 大宮駅を出発して、高崎くらいまでは大した雪の
 の量はありませんでしたが、上毛高原あたりは
 やはり多いようです。
上毛高原附近

 越後湯沢
 
湯沢高原スキー場
吹雪で外がよく見えません。

  上毛高原を過ぎ、全長22,221mの大清水トンネルを出た瞬間、川端康成の代表的な
  小説“雪国”の有名な書き出しである「国境のトンネルを抜けると雪国であった。」を彷彿と
  するような景色が広がります。
  “雪国”を発表したのが、昭和12年だそうですので、川端康成がみた風景とは当然違って
  いるのですが、小説の描写と実際の風景がこれほどまでに合致すると何だか時を越えて
  同じ時代にいるような気がします。
  ところで、小説の“国境”は“コッキョウ”と読むのか、“クニザカイ”と読むのか一体どちらの
  読み方が正しいのか今でもよくわかりません。(^_^;)

 浦佐〜長岡駅間 
長岡市仮設住宅

  浦佐駅を出て長岡駅の手前、平成16年10月23日の夕方に発生した新潟県中越地震
  により被災した方の仮設住宅の前を通過しました。
  新幹線の中から、仮設住宅をみている自分の姿を想像すると何だかとても複雑な心境に
  なります。
  ありきたりですが、一日も早い復興をお祈りいたします。
  
 新潟駅(万代口) 
特急 いなほ5号

  新潟駅では、12:35発の特急いなほ5号秋田行きに乗り、坂町に向かいます。
  今回の旅行の目的の一つに、前回秋田駅で買い損ねた(食い損ねた)駅弁を買って列車
  の中で食べるという、人が聞いたらバカバカしい、本人にとってはとっても大事な一年越し
  の目標があります。

 鮭の焼漬弁当
雪だるま弁当

  駅の売店でお勧めの駅弁を聞いたら、すごくリーズナブルでシンプルな駅弁を紹介された
  のですなおに購入、“いなほ”の車中で念願の昼食タイムです。
  食べ物の恨みは何とやらで、これで今回の旅行の半分は大成功の二人です。(^o^)v
(かなり単純な人間なのです)

 坂町駅ホーム 
米沢行き(米坂線)

  楽しい昼食タイムが終わり、一息つく間もなく坂町駅に到着です。
  坂町駅では、すでに米坂線の普通列車米沢行きが反対側のホームに入っていました。
  米沢行きの普通列車は二両編成で、乗客のほとんどが私達と同じ旅行客のようで、車内は
  カメラを持った人達が景色が変わるたびにシャッターを押すのに余念がありません。
  私も負けじと写真を撮ってみたのですが、後で確認してみると凹凸が無いというかメリハリ
  が無いというか、みんな平面的な画になっていて、雪景色を撮るのはなかなか難しくいもの
  だと思い知らされました。(雪が無くてもあんまり変わりませんが・・・。(^_^;))

 小国駅ホーム 
待機中のラッセル車(乗務員が乗っていました)

  午後13:33発の米沢行きの列車は、各駅に停車しながら約40分くらいで、山形県の一番
  最初の小国駅に到着です。
  この辺はさすが豪雪地帯らしく、ラッセル車が停まっています。
  7分程停車するという事で、いわゆるエコノミークラス症候群解消のため(座り疲れ解消のため)
  ホームに降りて散策、あたりをみると雪の多さにはやはり驚かされます。
  
伊佐領駅
羽前沼沢駅
羽前椿駅
今泉駅附近

  米坂線は豪雪地帯を走るだけあって、ところどころの駅にはラッセル車が配置され、
  車窓からは、家の屋根の雪下ろしや除雪機械などを使って雪を片付ける光景が見られ、
  この地域の人達の暮らしぶりに思いをめぐらしながら、約2時間10分で米沢駅に到着
  しました。
  
 米沢駅の改札の出口には、大勢の迎えの人達
 が待っていて、駅の外には、タクシーに負けない
 くらいの自家用車が並んでいます。
  (駅の外観は、歴史や文化を大切にしている土地柄がよく出 
  ていて、街のイメージにあった良い感じの建物です)

 
米沢駅

  米沢駅から神社までは、2キロ半弱、普段であれば散歩がてら街並みなどをのんびりと
  散策するところですが、今回は家を出る前からタクシーと決めていたので、駅の写真を
  撮ってすぐにタクシーに乗り込みます。
  米沢には、雪の無い時期に何度か来たことがありますが、この時期に来たのは初めてで
  タクシーに乗ると感じの良い運転手さんに、「米沢の天気も去年から今年にかけて夏は暑く
  冬は雪の多いようやく米沢らしい天気になったんですよ」と言われたが、やはりこの雪道を
  歩くのは、ちょっと太目?の私ら夫婦には無謀な話し、除雪の行き届いた道路を走ること
  10分少々で上杉神社のある松が岬公園(旧米沢城址)に到着です。
  
公園の入り口では、お馴染の「毘」、「龍」の旗が
お出迎えです
夕方にもかかわらず沢山の初詣の人が出ています。

  公園のお濠のところでタクシーを降りて、最初に上杉家初代の上杉謙信公が祭られている
  上杉神社にお参りします。
  ところで、戦国時代の名将の上杉謙信公が軍旗として使っていた「毘」と「龍」の文字は、
  「毘」は謙信公が戦の神様の毘沙門天を深く信仰していたことから、また、「龍」は「懸
  (かか)り乱れの龍」と称され、総攻撃(総懸かり)を行う際に本陣に立てられた旗といわれ
  ているのだそうです。

 お濠の橋を渡ると参道の右側に謙信公の像
 があるのですが、雪の外套を羽織っている
 かのようです。
 
上杉謙信公像

  参道をもう少し行くと左側に今回の旅の主役(目的)である、米沢藩中興の祖といわれる
  上杉家10代米沢藩主の上杉鷹山公の像があります。
  鷹山公に向かって左には、鷹山公の書状から抜粋したあの有名な和歌が刻まれた石碑
  が建てられ、右側には、鷹山公の遺徳を記した立派な案内板があります。

上杉鷹山公像

鷹山公の有名な和歌
「なせば成る なさねば成らぬ 何事も
成らぬは人の なさぬなりけり」
  
  鷹山公は、財政危機に陥っていた藩を生涯をかけて財政改革と殖産興行に力を入れ、
  藩校を開くなど藩政改革を指導し、成功に導いた郷土の偉人として、広く地域の人々に慕
  われており、またアメリカ合衆国大統領であったJ.F.ケネディが、記者の質問に“日本の
  政治家でもっとも尊敬しているのは上杉鷹山である”と答えたそうです。
  そういえば、今の日本も構造改革とか財政改革とかで大変賑やかですが、鷹山公は自ら
  率先して質素倹約に努め、食事は一汁一菜、着物は木綿を着て藩政の改革にあたった
  そうですが、はたして今の政治家サン達は・・・。
  
上杉神社の本殿
上杉家の宝物殿の稽照殿

  初詣客の並んでいる奥にあるのが、上杉神社の本殿です。
  以前は、謙信公と鷹山公を祭神としていたそうですが、その後、鷹山公はお濠の外に創設
  された松岬神社に別に祀られたため、今は謙信公だけが祭神として祀られているのだそう
  です。
  本殿のすぐ脇には、今回は時間がなくて寄ることが出来なかったのですが、初代謙信公、
  二代景勝公、十代鷹山公、それから景勝公の家老であった「愛」の兜の直江兼続公の遺品
  や遺墨などを収蔵、展示する宝物殿の稽照殿(けいしょうでん)があります。

松岬神社
妻の立っている後に松岬神社のことが書かれた
案内板があります。
  
  上杉神社に参拝した後は、今来た道を戻ってお濠の外にある鷹山公が祀られている
  松岬神社(まつがさきじんじゃ)にお参りします。
  こちらの神社には、鷹山公のほかに二代景勝公、直江兼続公など六柱が祭神として合祀
  されているのですが、上杉神社と比べて参拝する人の数はかなり少なく、鷹山公を信奉
  する私にとってはちょっと残念な気がしました。

上杉城史苑
お土産に買ったコロッケ

  参拝が終わった後は、郷土料理と米沢牛料理を提供する店や物産品販売コーナーの
  ある上杉城史苑に立ち寄って、お土産に米沢牛コロッケ(6ケ入りで945円)を購入し、
  雪にせかされるように帰ってきました。

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昨年一年間は、台風や地震など自然災害がやたら多く発生した年でした。
今回は、「災い転じて福となす!」ようにお賽銭以上に沢山お願いした初詣の旅でした。

    今年は災害の無い年でありますように・・・。<m(__)m>


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